2017年02月10日

東京の人口はまだまだ増える?

私は不動産投資家の一人として、日本の人口動態関連のニュースにはつねに注目しています。
そして先日、年間の出生数がついに100万人を割ったということで、人口減少に拍車がかかるというニュースが流れました。

が、一方で若者世代の東京大移動という現象もニュースになっています。
若者が東京に集まっている大きな理由は、やはり雇用や求人が東京に集中しているからですが、大学の都心回帰の影響も大きいようです。
2000年から2015年にかけて、東京所在の大学は113校から138校と25校も増えています。
 
定員割れの大学が増えるなど学生の獲得競争が厳しくなり、集客のために郊外にあったキャンパスを都内に移す動きが活発化しているのが背景です。
 
直近5年だけでも12の大学が都心に移転またはキャンパスを新設しており、たとえば青山学院大学は2013年、相模原キャンパスにあった人文・社会科学系7学部の学生約7000人を青山キャンパスに移行させました。

2014年には実践女子大学も日野市にあった2学部と短大を渋谷のキャンパスに移行。
拓殖大学は2015年、八王子キャンパスから文京区のキャンパスに2学部を移転。
大妻女子大学は2016年から学部ごとに、多摩キャンパスから順次、千代田区にある千代田キャンパスに移転予定。
東京電機大は2012年に開設した北千住駅徒歩1分のキャンパスを拡充し、2018年には千葉ニュータウンキャンパスを廃止する予定。
 
そして私の母校の中央大学が、看板学部の法学部を八王子の多摩キャンパスから文京区にある後楽園キャンパスへ移すそうです。
将来的には経済学部や商学部なども移す計画があるそうで、そうなると5,000人以上の移動になります。
そして今後も都心回帰は続き、数万人規模の大学生が都心へと流れ込んでくることになりそうです。

一方で、7,000人もの青学生が去った淵野辺駅周辺のアパートの中には、家賃を2万円台にしても空室が埋まらないという状況が起こっているそうです。
もちろん自宅通学の人もいるので7,000人の借り手がいなくなったわけではないですが、地元の飲食店なども含め、やはり影響は大きいでしょう。

そう考えると、不動産投資をするなら、郊外の中途半端なアパートよりも、都心のマンションのほうが安全ではないかと感じます。 

私が所有している物件もすべて都内ですが、ほぼ1か月未満で埋まりますし、今月も1部屋退去がありますが、内見することなく早や次の入居者が決まっています。

2月25日の都心マンション投資徹底理解セミナーでは、そんな物件の選び方、30年後も後悔しない運営方法をご紹介する予定です。
もしご興味があれば、ぜひお気軽にお越しください。

〇2月25日(土)「都心マンション投資」徹底理解セミナー
http://rei-masters.net/seminar/date/170225/


■そのほかの最新セミナー・講演情報

〇2月18日(土)「成功者の資産運用戦略」in 東京国際フォーラム
http://www.sunward-t.co.jp/seminar/2017/02/18_2/
今回はちょっと趣向を変えまして、「2017年に来る運用対象は何か」について私なりの見解をご紹介したいと思っています。

○「ローンゼロ円住宅」実践セミナー
・2月19日(日)
http://ptix.co/2jBcQXV
・3月4日(土)
http://ptix.co/2kK1CxL
他の日程の枠がいっぱいになり、追加しました。リアルに現物を見られるためよりイメージしやすいとご好評をいただいています。

■年末年始に書いたコラムが掲載されました。

○東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/155971
「いい人をやめれば人生はうまくいく」(日本実業出版社)の中の1トピックです。
テーマのセレクトは編集部ですが、本書の中でもかなり過激なものを選んでいただきました。
これをもとに加筆修正したものですが、本よりもきつい表現を避けてあります。
とはいえ予想通り、賛否両論、多くのコメントがあり、それぞれ興味深いです。
その中に「お前がコミュ障なだけだろ」みたいなコメントがありましたが、その通りです・苦笑

○ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2017/01/post_17842.html
私が賃貸併用住宅を建てた際のトラブルをつづったコラムです。
実はこれ、ローンゼロ円住宅セミナーでもお話している内容ですが、実態はもっとドロドロでした。
ご興味があれば、セミナーでぶっちゃけ話をいたします。
○「ローンゼロ円住宅」実践セミナー
・2月19日(日)
http://ptix.co/2jBcQXV
・3月4日(土)
http://ptix.co/2kK1CxL

○オールアバウト
https://allabout.co.jp/gm/gc/467176/
セレブ妻座談会に出席したときの内容を書いたものです。
実はこちらの書籍、「結婚しないと言っているアナタにぜひ読んでほしい!!」
http://amzn.to/2kFg61X
の読者特典の取材を依頼されまして、その一部です。

■最新刊
「いい人をやめれば人生はうまくいく」(日本実業出版社)
http://amzn.to/2gJoA7Y
大幅増刷となりました!

<読者特典>
紙の書籍には特典PDFプレゼントの案内が入っています。
これは、文字数の関係と、ちょっと過激すぎて本文に入れられなかった原稿約3万字(書籍の半分くらいに相当する量」の原稿を、PDFで無料プレゼントいたします。

■有料メールマガジン

まぐまぐ大賞2016のビジネス部門で3位受賞!
「午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門」
http://www.mag2.com/events/mag2year/2016/category/business.html
現在進行形で取り組んでいるビジネス・投資・コスト削減策などの活動状況とその成果を紹介しています。
今後発売する新刊の原稿も先んじて全文公開しており、私の著作すべてをこのメルマガで読むことができます。
また、新刊をプレゼントする特典もついています。
http://www.mag2.com/m/0001370991.html


■書籍近刊

『仕事が速いお金持ち 仕事が遅い貧乏人』(学研プラス)
https://goo.gl/xxoJtT

「資産5億円を築いた私の お金が増える健康習慣」(アスペクト)
http://goo.gl/2DFUUH

『いつも時間に追われている人のための「超」時間術』(総合法令出版)
http://goo.gl/xxz8VS

「新版 貧乏人が激怒する 新しいお金の常識」(光文社)
http://goo.gl/Bcru1k

「やる気が出るスイッチの入れ方」(WAVE出版)
http://goo.gl/DcPyHo

「グーグル検索だけでお金持ちになる方法〜貧乏人が激怒する2020年のマネー戦略」(光文社)
http://goo.gl/RNnWdy

「知っている人だけ得をする ローン0円住宅のつくりかた」(双葉社)
http://goo.gl/ge733R

「世帯年収600万円でも諦めない! 夫婦で年収5000万円になる方法」(KADOKAWA/メディアファクトリー)
http://goo.gl/XeTy23
posted by 午堂登紀雄 at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月30日

不幸を生み出す記事

このライター氏、終わってるなあ。。
http://netgeek.biz/archives/58574

相手の迷惑も顧みず、自分からインターンをやらせろと押しかけてきておいて、どこに擁護の余地があるんだろうか。

普通に採用面接して雇った人間なら、「これは社長の人脈を知れるチャンスだ」「どのような業種と提携などが考えられるのかをイメージできるチャンス」など、仕事の意味を伝えて任せると思う。

しかし、そこまで強引でやる気がある人間なら、手入力が無駄だと思えばスキャンするなど自分で工夫して仕事をやるだろうと期待するもの。

結局この学生は、
・待ち伏せなど相手の都合や時間をなんとも思わない自己中心ぶり
・仕事をやらされているという受け身体質
・現実には地味な仕事も多いし、どんな仕事も意味があると考えられない想像力の欠如
・自分から仕事のやり方を工夫できない創造力の欠如
・最初に自分の希望を伝えず、辞める時に言う被害者意識
・実務能力もないのにマーケティングなどイメージだけで憧れる自己分析の拙さ

という人なわけで、まったく同情の余地なし。
ていうか、仮に無給であっても2週間も仕事をさせてあげた岩瀬氏を尊敬する。
自分ならこんな学生はガン無視するだろうから。

執筆者の名前がないので匿名記事か。
だから何とでも無責任に言えるんだろうけど、匿名という気軽さが、人の思考を浅くさせるということ。
やはり発言は実名に限る。

しかしこんな記事を読んで、もし学生が共感したら不幸だよなあ。。
posted by 午堂登紀雄 at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月18日

「美味しんぼ」で右往左往する脆弱な社会

「美味しんぼ」での鼻血騒動で、批判が殺到しているらしい。

マンガが問題というより、マンガくらいで右往左往する社会の方が問題ではないだろうか。

人気マンガは社会的影響が大きいから?
それはマンガだったら鵜呑みにする人が多いっていうこと?
どんな情報だろうと、信じる人は信じるし、スルーする人はスルーするから、これで風評どうのこうのいうのは、メディアリテラシーが欠如しているってことだろう。

自分の頭で考えていない、自分で判断していない、ただ感情で反応しているだけのように感じる。
なぜなら、そもそも批判する矛先がズレているから。

事故から丸3年経ってるのに、未だに汚染水を垂れ流していれば、誰だって疑心暗鬼になる。
あれだけ巨額の義捐金が送られているのに、未だに仮設住宅に住まざるを得ない人がいれば、疑う人もいる。
なんでまだ福島に戻れない人がたくさんいるのか、その原因はマンガや風評じゃない。

マスコミも地元市町村も一般人も、非難すべき対象はマンガじゃなくて、「なかなか原発問題を収束させない政府・東電」では?

原発処理の道筋が見えていれば、多くの人は安心し、「そういえばそんな騒ぎもあったね」とスルーできる。
スルーできないのは、先が見えないし、疑念があるからだろう。

政治家の仕事は、さっそくそのマンガを読んで批判することか?
じゃなく、原発処理を進めてそんな疑念を払拭させるのが本来やるべき仕事ではないのか?

拙書日本脱出 この国はあなたの資産を守ってくれない [単行本(ソフトカバー)] / 午堂 登紀雄 ...でも書いたけど、フォーカスすべき本質を見失っては、水俣病のときの政府・チッソと同じことを繰り返すような気がする。


■セミナー・講演情報

○増税時代の資産運用術
http://ld.sunward-t.jp/seminar/20140517_2/
5/24:札幌・大阪
6/14:仙台

○5月24日(日)あなたが輝く「声」と「話し方」を手に入れるスーパートレーニング講座
http://www.businessvoice.jp/seminar/double/index.html

○5月25日(日)「米国不動産投資」実践セミナー
http://www.rei-masters.net/seminar/date/140525/
5月2日発表の米雇用統計で、失業率はついに6.3%とリーマンショック前の水準に戻りました。
日本の成長軌道は2020年以降は見えていませんが、アメリカはシェール革命、スマート革命、富裕移民の増加など、成長の基盤は分厚く強固です。
特にスマート革命は注目で、あらゆる産業の競争基盤を変革させる潜在力を持っていると考えています。

○5月29日(木)フィリピン・カンボジア不動産投資セミナー
http://www.rei-masters.net/seminar/date/140529/

○6月1日(日)都心マンション投資実践セミナー
http://www.rei-masters.net/seminar/date/140601/

○6月15日(日)タイ不動産投資セミナー
http://www.rei-masters.net/seminar/date/140615/

○6月22日(日)出版記念セミナー
http://www.tengan.biz/info/2014/0505194856.html

■書籍新刊

「やりたくないことはやらずに働き続ける武器の作り方」〜だれでも人生を複線化できるお金と時間の仕組み〜
http://goo.gl/amsCH6

「30代で年収3000万の人は、いつも何を話しているのか?」〜お金も地位も引き寄せる「肉食系」のコミュニケーション術〜
http://goo.gl/tQ71P6

「なぜビニール傘を3本以上持っている人は貧しいのか?」
http://goo.gl/NG2BJS

「貧乏人が激怒する ブラック日本の真実 」情弱一人負けの時代を生き抜くヒント
http://goo.gl/iibQXi

「イザというときのための あなたの資産を守る海外投資法」
http://goo.gl/jrDycm

「僕が30代で5億円の資産をつくれたのは、誰でもできるシンプルなことを大切にしただけ。」
http://goo.gl/2XlVJy
posted by 午堂登紀雄 at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

3Dプリンターがもたらす未来

3Dプリンターで殺傷能力のある拳銃を作った人が逮捕された、というニュースが流れました。
世間は3Dプリンターによる問題とか、3Dデータダウンロードへの規制が必要だとか、ネガティブな議論が中心でした。

しかし私には、ビジネス環境が激変し、個人の競争力がさらに強化されるだろうというワクワク感があります。
たとえば3Dプリンター。
廉価版では6万円台から変えます。
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/pcoption/printer/3d/index.jsp

3Dデータを作るには3Dスキャナーが必要ですが、こちらもやはり価格は下がっていて、この製品は55,000円。
http://www.i-guazu.co.jp/3d_modelers/scanner/sense.html
おもちゃ的な3Dデータも公開されています。
http://jp.gallery.xyzprinting.com/
原料の樹脂も値段はそう高くありません。
http://item.rakuten.co.jp/tbsc/cube_abs_magenta/

携帯電話のように、一人1台となる日はそう遠くないかもしれない。

すると、大メーカーによる少品種大量生産でもなく、ファブレス企業による多品種少量生産でもなく、一人工房による1品生産社会が現実のものとなる。

そうなると、個人の日曜大工レベルで作ったものが巨大なビジネスになる可能性をも秘めています。
個人で作った家具や雑貨がブレイクする。
個人で作ったフィギュアや文房具がブレイクする。
ダイソーやキャンドゥに行く必要がなくなる。

という時代が来るかもしれない。これはおもしろそうです。

拙書「やりたくないことはやらずに働き続ける武器の作り方」
http://goo.gl/amsCH6
でもご紹介したとおり、ますます個人が力を持つ世界になると思っています。

そのためにも、私たちは今まで以上に、個としての強さを身につけないといけない。
なぜなら、個人が力を持つ時代には、個人間の格差がもっと広がるだろうと感じるからです。
北斗の拳の世界では武力が重要ですが、私たちの未来はますます「脳力」が重要となるはず。

そんな自分の脳力を開眼させるひとつの方法が「自分の知らない世界を知る」ことだと思っています。
私が頻繁に海外に行き、大量の本を読み、いろんなセミナーに参加しているのも、「今の自分が持っていないもの」を吸収するためです。

そしてそれを、自分自身の視点で咀嚼し、「個人が力をつけるにはどういう方法があるか、どういう発想が必要か」といった情報発信をしています。

○増税時代の資産運用術
http://ld.sunward-t.jp/seminar/20140517_2/

地方都市を下記日程で行脚いたします。
5/17:新潟
5/24:札幌・大阪
6/14:仙台
終了後はミニ懇親会もあります。お近くの人はぜひお気軽にお越しください。


○5月24日(日)あなたが輝く「声」と「話し方」を手に入れるスーパートレーニング講座
http://www.businessvoice.jp/seminar/double/index.html
個人の力で差がつくもののひとつがオーラルコミュニケーション。声の力、会話の力は一生モノです。


○5月25日(日)「米国不動産投資」実践セミナー
http://www.rei-masters.net/seminar/date/140525/

5月2日発表の米雇用統計で、失業率はついに6.3%とリーマンショック前の水準に戻りました。
日本の成長軌道は2020年以降は見えていませんが、アメリカはシェール革命、スマート革命、富裕移民の増加など、成長の基盤は分厚く強固です。
特にスマート革命は注目で、あらゆる産業の競争基盤を変革させる潜在力を持っていると考えています。

だからでしょう。
世界の投資家の目が、再びアメリカに向かっています。私の周囲の投資家も、アメリカの不動産を買い始めました。
実際の売り物件情報も含めてご紹介します。


■書籍新刊
「やりたくないことはやらずに働き続ける武器の作り方」〜だれでも人生を複線化できるお金と時間の仕組み〜
http://goo.gl/amsCH6

「30代で年収3000万の人は、いつも何を話しているのか?」〜お金も地位も引き寄せる「肉食系」のコミュニケーション術〜
http://goo.gl/tQ71P6

「なぜビニール傘を3本以上持っている人は貧しいのか?」
http://goo.gl/NG2BJS

「貧乏人が激怒する ブラック日本の真実 」「情弱一人負けの時代」を生き抜くヒント
http://goo.gl/iibQXi

「イザというときのための あなたの資産を守る海外投資法」
http://goo.gl/jrDycm

「僕が30代で5億円の資産をつくれたのは、誰でもできるシンプルなことを大切にしただけ。」
http://goo.gl/2XlVJy

■電子書籍新刊[Kindle版]

「貧乏人が激怒する新しいお金の常識」(光文社)
http://goo.gl/Vwj4pL

「年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人」(学研)
http://goo.gl/fxzRDe

■オーディオブック版新刊

「33歳で資産3億円をつくった私の方法」(三笠書房)
http://www.febe.jp/product/154818

■新メールマガジン

午堂登紀雄の「40代からの最強自由人のつくりかた」
https://otomana.nifty.com/authors/godo/
posted by 午堂登紀雄 at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月18日

モンサント社の遺伝子組み換え食品が入ってくるのか?

このニュースを受けてモンサント社を調べていますが、
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/120706_1.html

まあ、黒い黒い!
http://yamachanblog.under.moo.jp/?eid=281

http://blogs.yahoo.co.jp/yn0120jp/9381976.html

http://indiesatellite.jp/?p=446

これで遺伝子組み換え食品が増えてくると、人類はどうなるんだろう。

posted by 午堂登紀雄 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月22日

フジテレビ韓流デモで感じること

フジテレビの「韓流偏重」に抗議するデモが行われ、フジテレビ前に6,000人も集まったそうです。
http://www.j-cast.com/2011/08/21104905.html
そこでこのニュースに対して、ちょっと思考トレーニングをしてみました。

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3年後、このデモに参加したり賛同したりした人は後悔することになると思う。
なぜなら3年後は、フジの韓国番組重視の路線は、かなり高い確率で変更されているだろうことが容易に想像できるからだ。

「偏りを是正しろ」とか「メディアの存在意義・役割としてどうなのか」という人もいるけど、この人たちはメディアの捉えかたを根本的に間違っているのではないか。

テレビに関して言うと、そもそも私たちには、テレビを見る自由も見ない自由もある。そして、チャンネルを選ぶ自由がある。
おもしろくなければチャンネルを変えることができる。ショップチャンネルを「行き過ぎた商業主義だ」なんて批判する人はいないだろう。
だからこそ私たちは、メディアを選べ、自分なりの考えを持てる。そんな日本はむしろ幸せだと思う。

フジテレビも、新聞・雑誌・書籍・インターネットを始めとした無数に存在するメディアのひとつに過ぎない。
それに、フジテレビに視聴料金を払っているなら話は別だが、基本的には無料メディアだ。無料のものに文句を言うなんて、どこまで自己中心的なんだ、と感じる。(番組のスポンサーがいたらゴメンナサイ。その人には文句を言う資格があります)

海外では日本のアニメがかなり流れているが、そう言う人は、もしその国で「日本アニメに偏っている」というデモが起きたら参加するのだろうか。
海外で日本食ブームが起きたら、「食の偏向だ」「日本文化の世界侵略だ」と意を唱えるのだろうか。
国家間の文化交流には、双方の文化やエンターテインメントに触れるのが一番だと思うのだが・・。


次に、「メディアは中立公正であるべき」という幻想があり、これもおかしな話だ。
メディアは、今だかつて中立公正だったことはないし、これからもそうなることはない。

そもそもメディアとはビジネスであり、そこには広告主、スポンサー、協賛といった「顧客」が存在する。
その顧客からお金をいただくため、つねに視聴率競争にさらされている。
さらにその視聴率をつくっているのは私たち視聴者であるから、メディアは私たちが望むものを放映しているともいえる。

それに、メディアで働く人の多くは私たちと同じ、給料をもらい、いろいろな好みや主義主張を持っているサラリーマンに過ぎない。
だからこそ、メディアが真実に切り込むこともあれば、偏り間違えることもある。ウソではなくても、演出の仕方によっては白が黒に、黒が白に見えることもある。

正義だ公正だ、と言ったところで、立場やものの見方が変われば主張も異なる。
たとえば明治維新では多くの人が命を落としたが、維新志士も新撰組も、互いに己が信じる正義のために戦ったわけであって、どちらが善か悪かなんてわからない。

影響力が強いから、という人もいるが、テレビに影響されるようでは思考停止と同じ。ダイエットのために納豆を食べるようなら、デモよりもむしろ視聴者へのメディアリテラシー教育のほうが優先度が高いだろう。

テレビが重要な情報源というのも勘違いで、テレビは娯楽のひとつに過ぎない。
孫正義氏、柳井正氏、大前研一氏らがテレビを見ているだろうか。テレビは成功に必要な要素でもない。
にもかかわらず、政府は地デジのために税金をわんさか使う・・・。

それに広告収入が厳しい昨今、いかに低予算で視聴率が取れるか、メディア側も必死だ。
そんな中、一定のファン層が獲得できる韓国分野はねらい目だ。ならば韓国番組を買い、韓国情報を流すのは、ビジネスとして当然のことだ。
トレンディドラマが流行ればトレンディドラマ中心に、クイズ番組が流行ればそれ中心に、お笑いが流行ればお笑いで、というふうに番組構成をするもので、時代環境ごとに偏りは発生するものだ。

それに彼らは、視聴者は飽きやすいということもよくわかっている。
韓国モノで何年もいけるとは、彼らも思っていないはず。
フジだってバカじゃない。(というか、明らかに私よりも優秀だ)

かくして3年後は、またそのときの時代を反映した番組構成になっているだろう。
こうして、デモを起こした人、フジの番組構成にケチをつけた人は、3年後はピエロというわけである・・・残念!

その瞬間だけを切り取って何かを言うのは誰でもできる。
しかし数年後もマヌケな主張にならないためには、視聴者としての立場だけではなく、様々な視点と時代背景を捉えた洞察力が必要であり、かなり難しい。
だからこそ、安易に他者を批判するのは、なんておそろしい行為なのかと感じる。

それに一方的な主張は、「自分は変わる必要はない。自分は間違っていない。間違っているのは相手だ。だから相手がかわるべき」という、「自分さえよければいい」という発想であり、これはこれで恐ろしい。
もっとも、もしかしたら参加した人もお祭り気分だけなのかもしれないが・・。
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以上、こんな感じでしょうか。
かつてクレヨンしんちゃんのアニメ放映が始まったときも、「親の名前を呼び捨てにする」「生意気なせりふを言う」など、親から苦情が来たそうですが、子どもはテレビのまねをするけど、成長すれば風化しますからね。
それに振れた振り子は揺り戻しが来るので、時間が解決すると思っています。つまりほうっておけばよいので、解決すべき問題ではないということです。

個人的にはデモのためにお金と時間を使う行為が非常にもったいないなあと感じます。ほかに優先順位が高いことはたくさんあるからです。
価値あることを成し遂げたいと思っているから、他人のことでイライラしているヒマなんてないんですよね。

posted by 午堂登紀雄 at 16:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月27日

友人の新刊&オーディオCD&新聞記事

以前のコラムで書いた、中山マコトさんの新刊『うまくいく人が、必ずもっている「黄金の仕組み」』のアマゾンキャンペーンがスタート。
http://www.kikidasu.jp/ougon/
本書の中では、僕も共通の友人である、田中正博さん、俣野成敏さん、三浦辰也さんが登場するが、なんとその3人からの豪華プレゼントもある。

また、友人の大須賀祐さんも新刊を出版。
輸入ビジネス 儲けの法則 ―トラブルの対処法がこれ一冊でわかる!
輸入ビジネス 儲けの法則 ―トラブルの対処法がこれ一冊でわかる!

こちらも特典盛りだくさんのアマゾンキャンペーン実施中。
http://www.importpreneurs.com/amacam/profits/index.html

もうひとつ、これも先日書いた、本田健さんたちの講演CDが完成。
『21世紀の幸せ、夢、お金の考え方』〜本田健×澤上篤人×早川周作〜
http://www.jlh.jp/seminar.php
3枚組5,250円のところ、今なら3,800円になっている。

ところで、日経新聞に下記のような記事があった。ちょっと抜粋&要約すると、
→続きを読む
posted by 午堂登紀雄 at 14:52| Comment(1) | TrackBack(1) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

思考停止した環境対策にモノ申す

ちょっと古い話ですが、先日、こんなニュース記事を目にしました。「京都市はCO2削減と夜の景観改善のため、コンビニの深夜営業に対する自主規制を要望」というものです。

そもそも世界のCO2排出量の多くはアメリカや中国などの大国や新興国が占め、日本の排出量は世界全体の5%だそうですから、日本が排出量をゼロにしても、5%しか減りません。むろん経済活動を営む以上は、ゼロは難しい。夜間であっても、冷蔵設備の電源を切ることはできません。

それに電力会社の設備は夏場のピークタイム(もちろん昼間)に合わせて増強されています。つまり蛍光灯を夜の数時間だけ消したところでCO2削減効果は知れています。

反面、コンビニの夜間の売上が落ちれば京都市も税収が減る。そうすると、得られる効果よりも、デメリット、つまり不便さとか、深夜帯のセーフティネットの減少など、社会的代償の方がはるかに大きいということがわかります。

ではどうすべきか?
→続きを読む
posted by 午堂登紀雄 at 15:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 本日のニュースに一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする