2010年04月26日

グローバル2.0時代が始まった


先週末は、土曜日に小山龍介さんとの出版セミナー、終わったらすぐに札幌に飛び、僕が商品先物取引をしているサンワード貿易主催の投資セミナー。
月曜日(今日)戻ったら、5月開催の講演で使うレジュメ作り、その後、来客(カウンセリング)があり、すぐに会社を出て東京ドームホテルに向かい、水野俊哉さんの「秘密のお金持ち講座」に参加予定。

その間、既に終わっていなければならないはずの、5月新刊の本の原稿を書きつつ・・・(汗)。編集者さん、遅れてスミマセン・・・。
あ、いや、もう一冊同時で進めている本の校正もストップしていて・・・。こちらの編集者さんにも、ゴメンナサイ・・・(大汗)。
あ、5月の別の講演で使うレジュメの締め切りも過ぎている・・・主催者さん、ゴメンナサイ(脂汗)。

さて、2月に福岡、3月に名古屋、4月にニューヨーク、先週は大阪、今週は札幌に来て、ぼんやりとしいていた仮説を検証することができました。
いよいよ「グローバル2.0」の時代になったということを。
かつてより、グローバル化ということは言われていました。しかしそれは、グローバル1.0の時代のことです。つまり、欧米諸国や日本など、先進国間でのグローバル化が進んだだけであり、本当のグローバル化とは言えません。

しかし、グローバル2.0の時代は、アジアやアフリカ、中南米など、急成長する新興国が入り乱れた、世界規模でのグローバル化が進むことを意味しています。

そもそもの仮説の発端は、「お金の才能」(かんき出版)にも書いたとおり、猛烈に働くアジア人ビジネスマンとの交流がきっかけです。そして、日本国内におけるアジア人の増加にありました。

2007年末、僕が秋葉原にビジヴォというスクールを開校したとき、最寄り駅にあるヨドバシAkibaの店内には、中国語の看板、中国語のアナウンスが流れていました。当時から秋葉原は、中国人観光客の定番コースでした。
本業の不動産取引では、銀座や恵比寿、六本木などの一等地で、中国人やロシア人投資家が不動産を買っており、存在感が強くなっていました。

講演で行脚した福岡、名古屋、大阪、札幌では、中国人、韓国人が当たり前のように街を歩いていました。(大阪ではホテルで中国人の団体に遭遇し、声が大きくメチャうるさい・笑)
僕の会社がある表参道では、中国人や韓国人はもう珍しくなく、インド人やアラブ人が急増しています。

先日ニューヨークに行ったときに感じたのは、聞きしに勝る人種のるつぼだということです。
ハーレムから地下鉄でウォール街まで乗り、反対にハーレムまで歩くと、アメリカが人種の混合国家であることを痛感します(といっても、あの人はどこの国の人、とまで特定できるわけではありませんが)。
特に、以前訪米したときよりも、インド系の人をよく目にするな、という印象でした。

そして今、この原稿は、札幌駅から新千歳空港に向かう快速エアポートの中で書いていますが、なんと乗客の4分の1は中国人。
そういえば札幌駅に隣接した大丸には、でかでかと中国語の垂れ幕が掲示されていました。

中国人が日本を乗っ取るなんていう過激な表現はしませんが、もはや中国人にとっては、日本は買い物天国といったところでしょう。
実際中国国内には、金融資産1億円以上を持つ、いわゆる富裕層が、日本の人口と同じくらい(つまり1億人以上)いるそうです。そして、そういう億万長者が、1日30人ペースで生まれていると言われています。
すごいですよね、1億円以上のお金を持つ人が、毎日30人生まれているんですから。

さて、グローバル2.0の時代が何を意味するかというと、競合の増加という厳しさが訪れる一方で、取引先やアライアンスパートナーが増えるという利点もあるでしょう。
日本にあって新興国にはない商品・サービスの輸出、反対に、新興国から輸入した商品サービスの日本国内展開も進んでいくでしょう。

もうひとつ、僕たちのキャリア選択にも影響を与える可能性があります。
たとえば韓国のサムスンが、東芝や日立、ソニーの技術者を高い年俸で引き抜いているように、中国企業の日本人材買いが始まるでしょう。
中国赴任をいやがる人は多いそうですが、これからは、日本のエース人材が中国企業に勤め、高待遇を受けるのが当たり前になるかもしれません。
日本のビジネススクールを卒業するより、アメリカのビジネススクールを卒業するほうがハクがつくように、中国やインド企業に勤めることが、その後の選択肢を広げてくれるほどの存在感になるかもしれません。

そうすると、いよいよ語学力の優位性が、待ったなしで襲い掛かってきます。
たとえば現在の英語人口15億人が、一気に30億人になる可能性を秘めています。実際、インドやフィリピンは英語が公用語です。
韓国人は通貨危機を経て強烈な危機感があるため、大学生ですでに英語はペラペラです。
中国人もエリート層は英語が必須です。中国人のモチベーションはわかりやすく、お金を稼ぐことです。そしえ、彼らは英語力が稼ぎにつながることを知っているから、猛烈に勉強するのです。

すると、1億人しか使わない日本語というのは、マイナーなローカル言語となり、いよいよ英語をモノにしなければヤバイわけです。
なぜなら、中国企業や韓国企業、インド企業との取引や商談が普通になるわけですし、そうした企業に勤めることも当たり前になるかもしれないからです。
そして、彼らが同僚として、机を並べて一緒に仕事をするようになる。もちろん、就職や転職の採用面接でも、彼らがライバルになる。

当然ながら、英語力の有無が、今まで以上に人生の選択肢の幅を決める要素になる。つまり、英語ができるだけで、活躍のチャンスが比べものにならないくらい広がるということです。

これは、来るべき電子出版の時代にも言えることです。
最大1億人にしか流通しない日本語コンテンツよりも、英語コンテンツの方がマーケットは格段に大きいですから、売れれば海外での活躍のチャンスが広がります。
もちろん、そのぶん競合も多いわけですが・・・。

そして、異文化を受け入れる「受容力」が求められます。
総合的な国力という意味では、中国はすでに日本を抜いていますし、まもなくインドにも抜かれるでしょう。人口が3億人に迫ろうしているインドネシアにも抜かれるかもしれません。

そうなったとき、かつてのイメージで格下扱いしたり、「○○人はこういうもの」という先入観や固定観念にとらわれたりしていたら、日本はますます世界から無視される存在になります。

謙虚に彼らの価値観を学ぶ、思想を学ぶ。彼らが日本を学ぶべきだ、という高飛車な発想ではなく、こちらから彼らに歩み寄ることが必要です。
しかし、歴史的背景などから、感情的にはそう思えない人も多いのではないでしょうか。

そこで、簡単にできることは、その国で発行された書籍や論文などの文献を読んでみることです。日本語でも出版されているものがありますから、まずはそういったものに触れてみる。
そして、日本との違いを意識して読み取ってみる。
そうやって、少しずつ自分たちにない価値観を受け入れる練習をしておきましょう。

それが、国籍や国境が意味を成さなくなる「グローバル3.0」時代に生き残るための、事前準備になるのではないでしょうか。
posted by 午堂登紀雄 at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 午堂登紀雄の独断と偏見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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