2010年01月03日

福袋とデフレ

今、デパートの中にあるカフェで、正月早々、原稿を書いている。(仕事バカですね)

すると、福袋を買ったばかりの若い女性が二人、目の前にやってきた。
後ろのほうから1万円相当の洋服・小物が1,000円で買える、というアナウンスが聞こえたので、おそらくそれだろう。

もったいないお金の使い方をするなあ・・・と思っていたら、彼女たちは実に賢かった。

彼女たちはおもむろに福袋の中身をテーブルに並べ、品定め&交換を始めたのだ。
つまり、自分の好みでない商品が入っていても、一人だったら捨てるかあげるかしかないが、友人となら交換できるという点だ。それでも余ったら、ヤフオクなどで売ることもできるだろう。

お年玉の額は変わっていないが、デフレの影響で福袋の単価は下がっている記事をニュースで見たが、目の前でぎっしり商品が入っているのを見ると、福袋というのは、ほんとうはお得な商品なのかもしれない。

僕は福袋を買ったことがないのでわからなかったが、自分の価値観で判断してしまっている自分に気がついた。反省反省。。

それにしても、安い商品が増えた。というよりも商品の値段が下がったと見るべきだろうか。
牛丼チェーンの業績が下がっているという話を聞くと、どうやら日本人のDNAに、「お金を使わない」という価値観が刷り込まれてしまったように感じる。
これは企業業績を抑え込み、賃金水準を押し下げ、景気回復を遅らせることになる。仮にアメリカの景気が回復し、世界のお金が動き始めても、日本人はお金を使わないままだろう。

ということは、考えたくはないが、「もはや景気回復はない」という前提でこれからのビジネスを組み立てていかなければならないということだ。

そんな中で、いかに消費者の財布の紐を緩ませるか、僕を含めてビジネスパーソンの知恵と工夫が、従来よりもさらに問われる時代になる。

プレッシャーはあるが、ドキドキワクワクする。
posted by 午堂登紀雄 at 19:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 去年は、大変貴重なお話をありがとうございました。
 午堂社長のよさは、ぶれない流されない。
 決して、人を批判したりせず、一度受け入れる気持ちの広さは、本当にすごいと思いました。

 お金の才能読みました。
午堂社長の本を、「遠い人のいうこと」と否定的な感想を書く方もいますが・・・
 そういう感想を持つ方々は、はやり成功者にはならないマインドだと痛感しています。
 独立3年目の僕は、午堂社長の本、その他の成功者の方々の内容には共感して大きな気持ちで当時読んでいましたから・・

 今年は、会社を上場させます。
これも、若い時に、本、そして、実際のアドバイスいただいた、午堂社長のおかげです。
 
 今年、僕も出版します。
またアドバイスいただけたらと思います。

どうかよろしくお願いいたします!



 

 
Posted by あざぶん at 2010年01月04日 03:56
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