“自己肯定感"のスイッチが入る! 自分を受け入れる力 - 午堂 登紀雄
(「はじめに」より一部抜粋)
こんなことってありませんか?
・考えすぎて動けない
・対立を恐れ、主張できない
・一人で行動するのが苦手
・周りの意見に過剰反応し、挑戦できない
・あまり自分の主張ができず、周囲に合わせることが多い
・人から嫌われてはいけない
・人に何かを頼むのが苦手
・人から何かを頼まれたら断れない
・すぐに謝ってしまう
・良くない結論になりそうだと予想することが多い
・人のふとした発言で、嫌われたと感じることがある
・誰かがひそひそ話をしていると、自分の悪い噂をしていると感じる
・他人と比べて落ち込むことがよくある
・完璧に準備をしないと動けない
・何事にも白黒はっきりしないと気が済まない
・一度立てた計画は絶対にやり遂げるべき
・失敗したらおしまいだ
・浮気は不倫は絶対にいけないと思う
・私には愛される価値がない
・結婚しないと幸せになれない
・お金がないと結婚できない
・仕事ができないと価値がない
・生きづらい、窮屈な世の中だ、人生がつらい
・自分には取り柄がない、
・よく後悔する方だ
もし当てはまる項目が多いとしたら、「自分は自己肯定感が低いかも?」と疑ってみる必要がありそうです。
というのもこの「自己肯定感」は、人生を生き抜いていくうえで非常に重要な要素だからです。
もちろん誰でも多かれ少なかれ当てはまることであり、程度問題ではありますが、「たくさん当てはまる」なら、かなりしんどい人生を歩むことになりかねません。
そこで本書では、この「自己肯定感」を読み解き、コントロールし、いかに平穏な感情で平穏な日常生活を送るかにフォーカスしています。
・自由になるための生き方を追及する
たとえば私は「すごい人」のように言われることがありますが、実は、人見知り、口べた、ネクラという三重苦を抱えています。
さらには人の世話が苦手で面倒見が悪いので、人を率いることが苦痛です。
確かにこれらを改善できれば自分の世界はもっと広がるはず。
会社も大きくなり、もっと儲かっていたかもしれない。
しかし自分の性格を無理に変えるのは苦痛だし、本当の自分ではないからしんどくなる。
だから、自分を変えずに自分の世界が広がる方法を探すことにしたのです。
今の素のままで気楽に生きられる道を探してきました。
人見知りゆえに、たとえば自分の知り合いが誰もいないパーティーには絶対に行かない。
仕事以外では他人と二人きりで会わない。
口下手だから、個別相談のような対面での仕事は引き受けない。
講演や企業研修も、自分が一方的にしゃべるものしか引き受けない。
違う形態の仕事を引き受ければもっと儲かるかもしれないけど、いやいややるより楽しいことをやるほうが幸せを感じるからです。
お金よりも楽しさを優先したほうが、自分の人生を生きてていると感じるからです。
ネクラだから、引きこもってできる仕事を選ぶ。
それで今は、ネットビジネスと執筆・講演業に軸足を置いています。
インターネットのおかげで、引きこもりでも生計を立てられる素晴らしい時代になったと痛感します。
他人の面倒が見られないから、人を雇って会社を大きくするのはあきらめ、一人でビジネスをする道を選びました。
しかしやはりネットのおかげで、自前の組織を持たなくても、提携や外注で事業規模を大きくできます。
売上規模は縮小しましたが、余計な気苦労がない分、とても楽しい・・・という感じです。
「あなただからできたのでしょ」ではなく、自分の性格に正直に向き合い、そんな自分が快適に暮らせる方法を模索してきた結果です。
むろん全戦全勝ではなく、失敗の連続です。でもそれも気になりません。
学校のように「失敗してはいけない・間違ってはいけない」ではなく、「失敗してもそこから学べばいい」と考えれば、なんだって挑戦できます。
「他人からこう思われたどうしよう」ではなく、「自分が満足・納得することが大事」という発想です。
そう考えたら、怖いものがなくなりました。
とはいえ、警察や税務署など国家権力には逆らわないようにしています。
自分は未熟。だから周りに迷惑をかけることもある。
でも他人だって未熟。だから他人にも寛容になればいい。
そう考えたら、いい意味で「赤の他人に無関心」になり、他人の目が気にならなくなりました。
(もちろん家族や取引先は他人ではありませんから、大切にしています。それに他人の目が気にならないといっても、電車内で携帯電話で話すとか、公共のマナーに配慮しないということでもありません。)
「そんな考え方もアリなんだ」「そういう生き方もアリなんだ」と思えれば、人生はずっとラクに、楽しく、そして未来はとんでもなく明るいと思えてくるはずです。
「“自己肯定感"のスイッチが入る! 自分を受け入れる力」(青春出版社)
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